設立の経緯
小型捕鯨業者は、国際捕鯨取締条約の目的である鯨資源の持続的な利用を実現するためには、科学調査が非常に重要であることを強く認識致しております。日本政府の指導の下、小型捕鯨業者は、平成14年(2002年)から、財団法人日本鯨類研究所が主催する、北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPN)の沿岸域調査に協力して参りました。JARPN 自体は、平成6年(1994年)に最初は沖合域で開始されましたが、その後平成14年(2002年)に沿岸域での調査が開始されて以来、小型捕鯨業者は、主催者である日本鯨類研究所の下で、調査標本であるミンク鯨の捕獲や副産物の処理に従事して参りました。調査は現在、第二期(JARPNII)となっております。この度、新たに地域捕鯨推進協会が設立されたことによって、小型捕鯨業者は、従来にも増して鯨類資源の調査に積極的な役割を果たして参る所存です。日本鯨類研究所や科学者との緊密な協力の下、地域捕鯨推進協会が、日本沿岸域鯨類調査事業の主催者としての役割を果たして参ります。